[名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会]

11.26 金曜行動再開

2021年11月27日

 

 

 私たちは、新型コロナ禍でやむを得ず昨年3月より第506回で金曜行動を中断した。その後、感染が弱まるのを見計らって6月26日に第507回金曜行動を、そして10月30日に第508回金曜行動を実行した。この2回は偶然にも前者は株主総会の日、後者は大法院判決2周年の日であった。この日に実行できた偶然は、「神の思し召し」と思わせるほどの偶然であった。

 

 韓国大法院判決の履行を妨害し続ける「悪の張本人」・「ならず者」は、安倍内閣、菅内閣、そして岸田新内閣である。この3代の内閣とその背後で彼らを後援しているのは、歴史改竄主義に凝り固まった「日本会議集団」である。それに今度の選挙で躍進した「維新」勢力が加わった。コロナ禍で我々が運動を自粛せざるを得ない状況下で「ならず者」勢力は、マスメディア、ネトウヨを使って、韓国と植民地支配被害者、そして私たちに悪罵を投げ続けてきた。金曜行動やデモ・宣伝活動の自粛に歯がゆい思いで耐えざるを得なかった。身近な二人の会員がコロナに命を奪われ、数人の仲間が感染し、苦しんだ。コロナは、遠いところでなく身近な問題であったのだ。

 

 コロナが蔓延した2020年3月から1年9ヶ月、原告ら被害者はますます高齢化が進んだだけでなく、李東連ハルモニ、沈善愛ハルモニが天国へと旅立つなど失ったものは大きい。そうした中でも私たちはたたかいの灯火を細々とであったがともし続けた。金曜行動に代わる、社長宛の手紙を続けて今回の再開に辿り着いた。手紙は、名古屋支援会の会員を中心に過去清算共同行動の仲間も加わって17人が62通書き送った。17人の居住地は、愛知県4人、東京2人、千葉県2人、神奈川県、埼玉県、長崎県、広島県、大阪府、京都府、岐阜県、静岡県、北海道各一人と1都、1道、2府、8県にまたがっている。また、この間、「早期解決を求める」社長宛ハガキも第1期(20年6月から8月)は約50通、第2期(2020年11月~2021年1月)は466通送った。

 

 社長宛の手紙や要請ハガキは、小さな地味な行動だがコロナ禍でも我々は「決して諦めない」という継続する力を三菱側に示したに違いない。ともかく加害国の市民である私たちの心は、大法院判決を実現できない爆発しそうな責任感に苛(さいな)まれている。だからコロナ禍でも運動ゼロにしてはならないと「小さな」行動を続けた。整数×0=0なのだ。

 

 私たちは怒りを大法院判決を妨害している張本人の日本政府に向けながらも、加害の主体である三菱重工に早期解決を求め、和解協議応じるよう今後も継続する。幸いにしてコロナ感染者が減少して、再開が可能になった日が大法院判決3周年に近い日である。不条理を尽くした三菱重工と日本政府に満腔の怒りを込めて金曜行動を再開する。

(共同代表 髙橋信、寺尾光身)

※一部修正(2021/12/2)


三菱重工前にて取材を受ける

有楽町駅中央口前にて