20211028 大法院判決3年記者会見 声明文


強制動員被害者の⼈権回復と歴史正義のための

私たちの闘争は決して⽌まらないだろう

2018 年10 ⽉30 ⽇の強制動員をめぐる⼤法院(最⾼裁)の判決から3 年が経った。

1997 年から⽇本と韓国の法廷で⼈権回復のために闘争してきた被害者と⽇韓の市⺠

社会が勝ち取った歴史的な勝利は、植⺠地主義の清算に向けた世界史的な判決と位置

づけられ、「65年体制」の克服に向けた重要な転換点として記録された。

 

しかし、植⺠地⽀配と侵略戦争に対する反省と謝罪、過去の清算に対する真の努⼒ど

ころか、時代錯誤的な歴史の歪曲を繰り返している⽇本政府は、判決の履⾏を妨害し

ている。被告である戦犯企業の⽇本製鉄、三菱、不⼆越は、⽇本政府の陰に隠れ、被

害者の声を徹底して無視している。

 

私たちは、歴史の証⼈として闘争してきた被害者が亡くなることだけを待っている⽇

本政府と被告戦犯企業の破廉恥な態度を、強く糾弾する。彼らが隠す歴史の真実を明

らかにし、⼈権回復と歴史の正義を正しく打ち⽴てる私たちの闘争は、決して⽌まら

ないだろう。

 

韓国政府は、⼤法院の判決を尊重し、被害者中⼼の原則に基づき、国家が背を向けて

きた被害者たちが闘争で勝ち取った判決を実現するため、あらゆる努⼒を⽌めてはな

らない。韓国政府は現⾦化の⼿続きと追加訴訟において、送達を意図的に遅延させて

いる⽇本政府の反⼈道的な措置に対して強く抗議し、被害者たちの⼈権回復のために

外交的な努⼒を尽くすべきだ。

 

韓国の司法府は18年の⼤法院判決に先⽴ち、被害者たちの命を⾒返りに犯した司法

ろう断を徹底して反省し、梁承泰(ヤン・スンテ)前⼤法院⻑をはじめとする司法ろ

う断の加担者に対し、厳重な法的責任を問うべきだ。⾃らの利益のためだけに被害者

の⼈権を無残に踏みにじった朴槿恵政府と梁承泰司法府、そして⾦・張(Kim & Chang)

法律事務所は、歴史の法廷で処罰を受けなければならない。

 

私たちは司法ろう断の当事者である⾦・張(Kim & Chang)法律事務所出⾝の判事た

ちが追加訴訟に関与している状況に深刻な憂慮を⽰し、司法府の責任ある措置を要求

する。

 

また、⼤法院の判決に真っ向から対⽴する被害者の⼈権を無視する判決を下し、訴訟

遅延の責任を司法ろう断ではなく当事者に転嫁し、被告戦犯企業による消滅時効の主

張を認めた裁判部を強く糾弾し、司法府の⾃省を求める。

私たちはこの3 年間、韓国と⽇本の市⺠たちが強制動員の被害者に送った激励と⽀

持を記憶する。強制動員被害者の⼈権回復と歴史正義のための私たちの闘争は、決し

て⽌まらないだろう。

 

2021年10⽉28⽇

 

強制動員問題解決と対⽇過去清算のための共同⾏動(キョレハナ・勤労挺⾝隊ハル

モニと共にする市⺠の会・南北歴史⽂化交流協会・⼤韓仏教曹渓宗・⺠族共同体推

進本部・⺠族問題研究所・⺠主社会のための弁護⼠会 過去事清算委員会・靖国反

対共同⾏動韓国委員会・全国⺠主労働組合総連盟・朝鮮学校と共にする⼈々 モン

ダンヨンピル・⻘年時代旅⾏・平澤原爆被害者2世会・平和の⼟台・フォーラム真

実と正義・太平洋戦争被害者補償推進委員会・韓国YMCA 全国連盟・陜川平和の家

・興⼠団・1923韓⽇在⽇市⺠連帯・KIN 地球村同胞連帯)、韓国労働組合総連盟

 

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